Kureha

トロフィーとかノベルゲームとか

空に刻んだパラレログラム 体験版 感想

とても私好みのシナリオを書くルクルさんの最新作の体験版が出ていました。

ルクルさんといえば『運命予報をお知らせします』などで私と同じ恋愛哲学を持っていたり(私が勝手に思い込んでいるだけですが)、『水葬銀貨のイストリア』などの自己懲罰的な思考や絶望からのカタルシスなど私のツボを抑えてるライターさんです。

この適当なブログの名前もルクルさんのゲームのキャラクターから貰っています。

近年のノベルゲーム界において、ライター買いができる数少ないライターさんだと個人的に思っています。

 

概要は以下のようになります。

舞台は仮想スポーツの学園部活モノ。

主人公の歩は故障により、仮想スポーツである「テレプシコーラ」の選手生命を絶たれると同時に、恋人である紅を交通事故で無くしてしまう。

生きる理由を失った歩は、ある人物の助けを経て、指導者側の立場へ。

初恋の紅に瓜二つな転校生の柚、妹の玻璃、幼馴染の里亜と共に、かつて自分が果たせなかった夢の舞台「ダンス・マカブル」に立つことを目指す。

 

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スポーツ要素としての「テレプシコーラ」は、ルールも単純で解りやすく、イメージしやすいですが、3on3で自陣側のメンバーは固定という制約から、戦術、心理戦の幅に不安がありますが、自由度の高いスポーツなため期待はできそうです。

また魅力的な敵側のキャラクター達がいるので、ここらへんの質は高そうですね。

 

ルクルさんお得意の癖のあるキャラクター陣ですが、今回の主人公は業を背負ってはいるものの、既にある程度克服できている状態からのスタートなので、ヒロインが主人公のトラウマを解消してENDみたいな安易な展開にはならなそうです。

むしろ、幼馴染ルートなどで、昔の女としての障壁に存分に利用してくるのではないかと。

また、紅という名前を冠している以上、過去作のりんごや紅葉のように、メインシナリオの軸になるのは間違いなさそうです。

 

個人的に一番期待しているのが、ほたる先輩√。

四人のヒロインの内、ただ一人チームメンバー外であり、他のヒロインと様々なところで対比されている存在なので、今回ルクルさんが本当に描きたかった√になっているんじゃないかと予想しています。

というかルクルさんはかなりキャラクターへの嗜虐性が高いので、一番壊せそうなキャラクターはほたる先輩だろうなと。

自己評価が低いのは、自己愛が強いから。

こうも保守的なキャラクターをルクルさんが壊さないわけないと思いますね。

誰よりも達観したように振る舞ってるくせに、中身は単なるメンヘラ雑魚だろ?甘えんだよ、お前は

主人公に寄りかかった後に壊されそうなオーラがぷんぷんしてます。

すごく楽しみです。

 

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スポーツモノとして個人的に楽しみなのは幼馴染の里亜。

天才が目立つ中、そこまで恵まれてないキャラクターが頑張るという構図が個人的に好みなので、弱者なりの矜持を見せてくれることを期待しています。

また水樹部長のように弱者の美学みたいなものも大好物なので、そちらも合わせて楽しみたいところです。